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舞台「灯籠」の感想(と小さな事件の事件簿)

こんにちは、一神王城です。

な、な、なんと、去年のが7月13日以来の更新です。
基本的にはツイッター(↓)の方で生きてます。
twitter : @i_chi_ga_mi


さて、今日は舞台の感想です。(ネタバレ注意)

うえむらちかさん原作の小説「灯籠」を舞台化したものです。

原作はこちら↓
灯籠

それは、とても悲しく、余りにも切ない物語。
恋に執着し、恋に囚われてしまった人たちの物語。

お盆の季節に毎年逢瀬を重ねる主人公「灯(ともり)」と「正造(しょうぞう)」。
それ以外の季節では、教室で浮いて誰からも無視される「灯」に唯一話しかけるクラスメイト「清水君」。
そして、学校の屋上で出会う謎の後輩「ショーコ」。

ショーコは清水君を清水君は灯を灯は正造を、それぞれ好きになってしまう。
誰一人報われることのない恋の物語。

ネタバレです。
物語に登場するこの四人。いや、この舞台の中では正造は話の中にしか出てこないですが。
4人の登場人物のうち、実に3人までもが既に死んで幽霊。
自殺した罪により記憶を亡くしてこの世を彷徨う正造。
それだけならただ山の中に現れる幽霊の物語。
両親と3人、小学生のとき車の事故で死んだのに、死んだことにすら気付かず、自分だけが生き残ってしまったと思い込んだ幽霊、灯。出会うはずのない二人が出会ってしまった。
これ程までに報われない恋が他にあるだろうか?
毎年お盆のたった4日だけの逢瀬。いったいそれはいつから・・・何歳のときから恋になったのか。
お互い死んでいるのだから、何もなければ、永遠に毎年4日づつ会えたのかもしれない。
劇中の織姫と彦星が人間の寿命に換算すれば3秒に1回会うという話のように。
永遠に変わらない存在、正造。
一方で、死んでいることに気付かず成長を続ける灯は変化し続けて・・・。

死んでいるから当然周りの人間には見えない。なのに、事故で両親を失った自分にどう触れてよいか分からず、周囲の人間に無視されていると思い込んでいる灯。
しかし、視えてしまう少年、清水君と出会う。
無視されている(と思い込んでいる)灯、クラスでも浮いた存在清水君(イケメン。原作ではハーフ)。
更には、学校の屋上での事故で死に、屋上に囚われた少女、ショーコ。
原作ではややウザイ、おせっかいなショーコが、役者さんの個性も手伝って超かわいい。

一途に想う灯も切なければ、正造、灯、ショーコ、3人が既に死んでいる事を理解しているショーコと清水君もまた切ない。
4人はどうなるのが正解だったのかは分からない。
どうやっても、この恋に完全なハッピーエンドなんてありえない、そんな4人。
でも、正造は灯に出会い幸せだったと思う。
でも、灯は正造と会うお盆を幸せすごしたと思う。いや、お盆を楽しみに過ごす361日すら幸せで。
でも、清水君もショーコも素敵な人と出会った。きっとそれでも素敵な日々だったと思う。

完全なハッピーエンドなんてありえない。
でも、出会ったことはそれぞれに幸せだったと思う。
いや、永遠に囚われた者がエンドを迎えたことそのものがハッピーなのか・・・。




追伸。
小さな事件。

舞台「灯篭」が公演されいるのは池袋にある「シアターkassai」。
舞台の上で2月5日から8日までの全7回お芝居が行われている。
その一方で、舞台の外、劇場の目も前で小さな事件が起きていた。

2月5日木曜、舞台初日、1回目の公演前。
劇場の前には続々とお祝いの花が届いていた。
その中に、私、一神王城の花もあった。
これが証拠写真1。
証拠写真1
これは、花屋が設置完了報告で送ってきた写真だ。
上下2段の黄色、オレンジを中心とした花だ。


さらに、証拠写真2。
証拠写真2
これは、続々と届く花を写した原作者うえむらちかさんの写真だ。
ここにも、花は写っている。

これが、被害者の無事な姿を写した最後の写真となった。


2日後、公演3日目の2月7日土曜、花の贈り主、一神王城によって被害者は発見された。
一神王城の証言。
「最初、自分の花が見つけられなかった」
そのときの写真が、この証拠写真3である。
証拠写真3
しかし、それは実は半分勘違いであった。
一神王城の花は後ろの列に置かれていたのだ。
ただの見落とし、馬鹿なだけ・・・、ではなかった。
一神王城は多くの花の中から自分の花を見つけるべく、上下2段になっている花を全部チェックしたのに見つけられなかったのだ。
なぜか?
それは、上下2段ではなく、下の段の花がなくなっていたのだ。

事件ある。

しかし、犯行現場は屋外。
人通りのない道。
目撃者はいない。

犯人は一体誰なのだろうか?
「仮説を立ててみよう」
 探偵の頭脳が静かに回転を始める。
「仮説?」
「そうだ。これは事件だ。探偵の出番なのだよ」
「は、はぁ・・・」
「ワトソン君、誰が犯人かなどと悩んでいるのではないだろうね」
「そうですが・・・。あと、私、ワトソンではありません」
 しかし、聞いているのいないのか、探偵はにやりと笑う。
「誰が犯人かなどと考えても分かりはしない。
 一つ一つ真実を解き明かした先に、真実の一つとして犯人が浮き上がるのだよ」
「そうですか。・・・で、真実とやらはどうやったら分かるのですか?」
 するとおもむろに証拠写真に近づく探偵。
「見てください、この証拠写真1と2を。被害にあった花が写っている。
 よく見てみたまえ。特に証拠写真2だ」
「これが何か?」
「この花はどこに行ったと思う?」
「さぁ?誰かが持っていってしまったのではないですか?」
「なぜだ?」
「・・・そりゃあ、花が欲しかったんでしょ?意外と高価ですからね」
「違うな」
「なぜ、違うと?」
「花が一本盗まれたなら分かる。だが、下の段全部だ」
「入れ物ごと盗んだのでは?」
「それは余りにも目立つ」
「じゃあ、車できて盗んだのでは?」
「それも違う。そこまでする人間ならごっそり他も盗まれるはずだ」
 ん~と唸るワトソン・・・いや、誰だっけ?
「じゃあ、一体なんだと言うのだ!?」
「注意力が足りませんね。
 証拠写真2と3を見比べれば自ずと答えは導かれる」
「2と3?
 ・・・あっ!写ってる!同じ花だ!」
 ここで、証拠写真4を取り出す探偵
証拠写真4
「電撃文庫編集部の下段にある花。これは確かに、同じ花だ!
 つまり、犯人は電撃文庫編集部だったのかっ!?」
 興奮する誰か。誰なんだコイツ。
「それはあまりにも短絡的にすぎる。
 私は4つの可能性を考えるべきだと思う」
「4つ?」
「1つ。
 君の言うとおり電撃文庫編集部の犯行であった場合。
 この場合、動機は関係あるうえむらちかさんに花を贈ろうとしたが、編集部として目立ちたい一方で予算がなく、1段分の予算で2段分の見栄えを狙ったといったところか。
 だが、おそらく違う。見つかったときのダメージに比べてメリットが微妙すぎる。
 そもそも、花を盗む人員を確保したりする位ならばおとなしく2段の花を贈るのではないだろうか?」
「なるほど」
「2つ。
 劇場側のスタッフの犯行であった場合。
 スタッフ側もできるだけ華やかに見せたいというのは当然。
 すると、一つのジレンマが生まれる」
「ジレンマ?」
「そうだ、豪華な2段の花と1段だけの花があれば、2段の方を前に持って行って目立たせたい。
 一方で、一神王城という誰なのかすら分からない花と電撃文庫編集部というネームバリューがある花では、電撃文庫の文字が見えるよう前に置きたい。
 ジレンマだよ」
「なるほど。
 つまり、ならば、花を移動させて、豪華な2段な電撃文庫編集部の花を作り上げようと、そういうわけか」
「その通り」
「ちなみに3つめの可能性は?」
「花屋の犯行だ。
 電撃文庫編集部から上下2段の花を発注された花屋。
 しかし経営は苦しく、できれば原価は抑えたい」
「そうか、2段分の料金を受け取って、1段だけ造り、下段は先に届いていた別のところから盗む。
 あとは、いち早く花を回収に来て元に戻して帰ればそうそう気付かれない」
「ああ。だがこれもおそらく違う」
「なぜだ?」
「花を贈る側は、相手の事や舞台のイメージを考えて贈る花をある程度指定して贈る。
 すると注文通りピッタリの花などない可能性が高い。
 なかった場合に備えて花を買って置いては本末転倒。リスクが高すぎる」
「確かに。じゃあ、最後の可能性は?」
「通りすがりの人物による単なるイタズラ」
「花の位置を入れ替えるという?
 しかし、そんな誰も気付かないようなイタズラをする人間がいるものかね?」
「全くもってその通り、それなら花を倒しておくなどという犯行の方がわかりやすく簡単だ。
 従って、この可能性もない」
 ・・・関係者全ての犯行動機を推理して、消去法で導かれた結論。
「つまり、可能性2。劇場スタッフの犯行しかないと言うことか?」
 すると探偵は、たっぷり間を取ってこう言った。
「犯人がいるのならばね」
 驚愕する一同。一同って誰だ?他にも居るのか?
「ここで、関係者の証言を聞いてみよう」
「彼女は、原作のうえむらちか先生じゃないか」
「一神さんごめんなさい!お花毎日出し入れしてるから間違えたのかも!!!」
「なるほど、意図的な犯行ではなく、単なるアクシデントという可能性か?
 しかし、探偵さん。上下二段の花をばらばらに運んだ末に別のスタンドに入れてしまうなんて事があるのかね?
 かなりのドジっ娘だぞ」
「ん~、分かりませんか?これは、実に単純な事件なんです。んっふっふっふ。
 簡単なことだよワトソン君。
 謎は全て解けた!真実はいつも1つ。
 私の灰色の脳細胞によれば、犯人はこの中にいる、なんてことはまるっとお見通しだ!」
「なんということだ、ここまで堂々とパクるとは。
 パクるなんて生やさしいものじゃない。これは窃盗だ。
 はっ!
 犯人は貴様か、探偵!」
「違う。
 もう1度証拠写真をじっくり見てみなさい。
 確かに電撃の下段と一神の下段は同じ花。
 しかし、明確な違いがある」
「違い?」
「拡大してみれば分かる」
 ・・・ルーペを取り出す、ワトソンと呼ばれた誰か。
「こ、これはっ!?
 し、萎れている」
「その通り」
「しかし、2週間の公演の最後などならまだしも3日目だぞ?
 それも、他のスタンドの花はピンピンしている」
「しかり!
 つまり、真相はこうだ。
 当初、一神のスタンドは2段、電撃のスタンドは1段だったが、初日の設置後から3日目の朝までの間に、おそらくスタンドを倒したのだろう。
 このとき、一神の下段の花が飛び出しどの上段とセットだか分からなくなってしまったに違いない。
 倒れた際に、押しつぶされたのか、水が抜けてしまったのか、その両方なのか、花は萎れたというわけだ」
「なるほど、電撃と一神、2つのスタンドの内、2段スタンドを贈りそうな電撃の方に戻したというわけか」
「それは分からない。転がった位置か、色味がそちらの方が合ってると思ったのか、ただの勘か」
 すると、あー!と声を上げるうえむらちかさん。
「一回強風でお花が倒れたという話をききました」
「やはりそうでしたか。
 これにて一件落着。コンプリート!」
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